【特別インタビュー】ながと物産×香木堂、共同開発「長門ゆずきちかりんとう」が完成するまで。

「封を開けた瞬間、そこが長門のゆずきち畑になるような、そんな香りを届けたい。」
そんな想いから、広島の老舗「香木堂」さんと一緒に作り上げた、特別なかりんとうが完成しました。

■ レモンのレシピでは通用しなかった「長門ゆずきち」の個性

「最初は、既存のレモンのレシピでいけると思っていたんです」

そう語るのは、広島で「からだにやさしい」お菓子作りを続ける香木堂の社長池田久美さん。しかし、「長門ゆずきち」は、想像以上に個性的でした。

「ゆずともレモンとも違う、あのフレッシュな酸味と、少し傷つけるだけであふれ出す高貴な青い香り。果汁だけではどうしてもその『らしさ』が出なくて、何度も、何度も作り直しました」

辿り着いたのは、果汁だけでなく「皮」を絶妙な比率で配合すること。水を一滴も使わず、果汁の水分だけで練り上げるという、まさに採算度外視の挑戦でした。

ゆずきち特有の皮の苦味が、爽やかな「美味しさ」へと昇華される最高のバランスを求めて。何度も、何度もやり直し、職人魂を注ぎ込んだ試行錯誤の末に……。

ついに、納得のいく「長門ゆずきちかりんとう」が誕生したのです。

お菓子を食べられない子のために。偶然から生まれた「奇跡の食感」

今回、これほどまでに素材を活かすことができたのは、香木堂さんの「かりんとう」そのものに、独自の「ポリポリ感」と深いこだわりがあるからです。そのルーツを辿ると、意外な答えが返ってきました。

「元々は玄米菜食のカフェを営んでいたんです。そこへ来られる、お菓子を自由に食べられないお子様のために、日持ちがして安心なものを……と。たまたま手作りしていた『うどん』を揚げてみたら、これが驚くほど美味しかった」

そこから池田社長のさらなる試行錯誤が始まり、今では多くの人に愛される、この身体にやさしいかりんとうが誕生しました。

■ 砂糖への抵抗、そして「ほっとする時間」への願い

「実は、お菓子に砂糖を使うことには、ずっと抵抗があったんです」

身体にやさしいものを。その信念が強いからこその葛藤でした。しかし、池田社長の背中を押したのは、「食べてくださる方に、ほっとする時間を提供したい」という切実な願いでした。

「素材の邪魔をしない、ギリギリの甘さ。ゆずきちの香りが一番引き立つバランスを追求しました。がっつり甘いのではなく、素材に寄り添う甘さ。だからこそ、一つ、また一つと手が伸びる。小さなお子様からお年寄りまで、誰もが安心しておやつを楽しめる『ほっとするお菓子』が誕生したのです」

■ 「社風」が支える無添加の信頼

この美味しさを支えているのは、香木堂で働く「人」そのものの誠実な姿勢です。
「香木堂では、営業や事務であっても、入社後はまず最短でも二週間、長いときは一ヶ月間、必ず製造現場に立ちます。自分の目で見て『本当に何も添加していないんだ』と納得してから働いてほしい。製造の苦労を知り、自社商品に誇りを持ってはじめて、お客様にその想いが伝わると思うんです」

そう語る池田社長の言葉通り、現場の苦楽を知るスタッフ全員の確信と自信が、一袋一袋の品質に宿っています。

■ 想いが届いた瞬間。車内での「一口」がリピーターを生む

試行錯誤の末に完成した「長門ゆずきちかりんとう」は、今、センザキッチンで早くもリピーターを増やしています。

「お買い求めいただいた後、すぐ駐車場の車内でポリポリと……。そんな風に、気負わず手軽に楽しんでいただけるのが一番嬉しいんです」

社長のその願いは、現実のものとなっています。一度買われたお客様が、車で一口食べた直後にわざわざお店へ戻ってこられ、「美味しかったから友達にも!」と10袋まとめて追加で買っていかれる。そんな光景を私たちは目にしています。

「手軽に、でも本物を。」 誕生の瞬間に込めた職人のこだわりが、お客様の「美味しい!」という感動に直結した瞬間です。

■ 「ここならでは」の食材を、次なる一皿へ

インタビューの最後に、これから「ながと物産」と共に新しい商品作りを考えている事業者の方々へ、池田社長から力強いエールをいただきました。

「長門物産の方々とご一緒して何より感じたのは、ここには『ここならでは』の素晴らしい食材が溢れており、そして関わる皆さんがそれを本当に大切にされているということです。

私たち作り手にとって、その『大切に想う気持ち』こそが一番の原動力になります。

ぜひ、そんな宝物のような食材を活かした、新しいコラボレーションにお目にかかれることを楽しみにしています。
長門の魅力を、共に世界へ、そして未来へと形にしていきましょう

編集後記 / おわりに

インタビューを終えて。 香木堂さんと共に歩んだ「長門ゆずきちかりんとう」の開発。 そこには、素材への敬意と、一切の妥協を許さない職人魂がありました。

私たちはこれからも、長門の「宝物」を大切に想う事業者様と共に、驚きと感動をお届けできる商品作りを続けてまいります。 次はどんな「長門の魅力」が形になるのか、ぜひ楽しみにしていてください。